就活では自分の大学生活について話す機会も非常に多いです。アピールポイントとしてサークルや部活での話をすることもよくあります。
では、サークル(部活動)経験は実際のところ就活で役立つのでしょうか?今回はサークル経験と就活について解説していきます。
もくじ
大学でのサークル経験は役立つ
就活でサークル経験は役立つかと言われれば役立ちます。なぜ役立つかというと、大きく4つの理由があります。
大学内での活動を通じて少なくとも無気力な学生ではないと証明できる
まず第一の理由は、大学内での活動を通じて無気力な学生ではないと証明できるからです。
たとえば大学時代、サークルも何もしていなかったという大学生と、サークル活動をがんばっていたという大学生なら、どちらかという後者のほうに良い印象を持ちませんか?
サークル活動も何もしていなかったという学生は面倒くさがりなのかなとか、怠け者なのかなという印象を持ってしまうかもしれませんね。
そういう意味において、サークル活動を頑張っていたと言えばとりあえず怠け者認定されるリスクは回避できます。
実際、私はサークルはしていなかったのですが、就活で「サークル活動はしてません」と言った時に、面接官に「えっ、じゃあ大学時代は何してたの?」と突っ込まれました。ちなみにその面接は落ちました。
大学時代のサークル活動は自己PRの材料にできる
就活では必ず志望動機と自己PRをアピールしなくてはなりません。
その際、大学でのサークル活動は自己PRのためのいい材料になります。自分の真面目さや忍耐力をアピールするために、サークル活動の話はかなり使えるのです。
優れた自己PRにはちゃんとした根拠があります。「私には忍耐力があると思います。以上。」では何の説得力もないですよね。「私にはサークルでの〇〇の経験を通して、忍耐力を培いました。」のほうがずっと説得力があります。
大会で優勝したとかこんな成果を残したという何か実績があれば更に説得力が増します。このように、大学でのサークル活動は自己PRのネタとしても使えるのです。
サークルのOB・OGとのつながり
伝統ある大学のサークルや大規模なサークルの場合、社会人のOBやOGとのコネクションを作れることも多いです。
就活ではOB・OG訪問することも大切です。特に自分の志望企業にOB ・OGがいれば是非訪問しておきたいところです。
その企業についての情報をより知ることができますし、OB・OG訪問をした実績があれば熱意をアピールする材料にもなります。
サークルの後輩と言えば快くOB・OG訪問に応じてくれる人も多いのです。実際、私の友人はサークルの後輩ネタでOB・OG訪問を積極的に行っていました。
このように、サークルでの人脈が就活で役立つこともあるのです。
面接官と共通の話題になることもある
もちろんサークルに限らず、同じ部活等での経験が面接官とあれば非常にプラスになります。
たとえば、学生時代に野球に力を入れていた面接官であれば、野球部に所属していたといえば好感をもちやすいでしょう。人間は自分と同じ経験をしている人間に好意を持ちやすいのです。
もし面接官が同じ部活やサークル出身者であれば更に好感度があがるでしょう。サークルの話題で面接が盛り上がるかもしれません。
面接官と何かしら共通の話題があることは面接通過率を大きく引き上げます。特にスポーツ系のサークルや部活は面接官と被ることもあるので有利です。
NGなサークル経験談
大学でのサークル活動は就活で役立つことが多いですが、NGな経験談や語り方というものがあります。
ここでは避けたほうがいいサークル経験談について3点解説していきます。
サークル内でのリーダー経験を無駄にアピール
大学生の就活でのの自己PRで非常に多いのがリーダー経験です。典型的なのはサークルのリーダーをやっていましたアピールです。
これはサークルだけではなく、部活にも当てはまります。「私はサークル(部活)のリーダーとして・・・」というアピールは、面接官は嫌というほど聞いているのです。このリーダー経験のアピールにうんざりしている面接官も多いのです。
そのため、無駄にリーダー経験をアピールするのはやめましょう。集団面接で就活生4人全員がサークルのリーダーだったなんていう笑い話もあります。
リーダー経験がなくとも問題ありませんので、わざわざリーダー経験をアピールする必要はありません。
飲酒などの失敗談
就活では失敗経験について聞かれることも多いです。そのとき、サークルで飲酒をして大暴れしてしまいましたなんていう失敗談は絶対に話さないでください。失敗経験とは、大会でボコボコにされたとか、そういった経験のことを聞いているのです。
酔っぱらって路上で半裸で寝ましたなんていう失敗談を聞きたい訳ではありません。こうした失敗談は大きなマイナスポイントとなるので、絶対にしないでください。もっと前向きで今後の向上に貢献するであろう失敗談を聞きたいのです。
お酒の失敗談とギャンブルの失敗談は典型的なマイナス失敗談です。
企業側の面接官としても、お酒でトラブルを起こすような大学生を面接で通過させるリスクは犯したくありません。普通に面接で落とされるので注意してください。
特に熱意を感じないサークルでの経験談
サークルの中でも緩いサークル経験談もあまり話さない方がいいでしょう。週末にみんなで集まってBBQするだけのサークルや、大学内敷地内の片隅で適当にフットサルで遊ぶようなサークル経験はなんだかチャラチャラしている印象を与えてしまいます。
このようなサークル経験を話してもなんのアピールにもなりません。むしろ印象が悪くなりかねない経験談となります。
そのため、サークル経験談を語る時は何か熱意を感じられるものに絞る必要があります。間違っても適当に遊んだ経験談は話さないようにしてください。
まとめ
今まで見てきたように、就活において大学でのサークルでの経験は役立つことが非常に多いです。経験だけでなく、そこから生まれる人脈も便利です。
ただ、経験の内容やアピールの仕方によってはマイナスポイントになることも事実です。サークルの経験談を話す時は、その内容とアピール方法を事前によく考えることがとても重要なのです。
そのため、サークルでの経験について自分の中で一旦整理しておくことが大切です。あらかじめ経験の棚卸しをしておくことで、何か聞かれた時に適切なアピールをすることができます。