就職活動で「あなただけの一芸は何ですか?」と聞かれることがまれにあります。大学生活の中で友達の前で一発芸を披露させられることはあるけど…面接でも聞かれるの!?なんて驚いてしまいますよね。
しかも、その質問の回答はなにが正解であるのか全く分かりません。
一芸って言うくらいだから、すごいことをしないといけないの?それとも面白いこと?そうやって迷って沈黙してしまわないために、面接官がこの質問でどんな所を見ているのか解説します。
他の人が行わないことをしていたら面接官にアピールできるチャンス
就活の面接であなただけの一芸は何ですかと聞かれた際、他の人がめったに行っていないものを持っていたら、それはあなたのアピールタイムになります。
例えば「ギネス記録にのった」や「日本舞踊を習っている」など、面接官が聞いて驚き、興味を持ってもらえるものだったら、その質問をされたことで、他の人よりも優位に立つことが出来ます。
一番良いのが、ギネス記録にのったことにしても日本舞踊を習ってることでも「この人を採用すれば、もしかしたらうちの会社のこの部分で力を発揮してくれるかもしれない」と思わせることです。
そのため、この時に誰もが行っているようなことを言ってはダメです。「例えば大学野球で大会に出場しました」など、大学野球レベルであれば恐らく優勝校のキャプテンだった!とかでないと自分の一芸としては認められないと思います。
「他の人がやらない変わったことをしている」「すごいものを持っている」というのがここでは武器になります。
面白いことをする
ギネスに載ったとか、人がやってないこととかそんな事した事ないよ!そしたら私は面接で何も答えられないの?という大学生も、もちろんいますよね。
その通りです。ほとんどの就活生は誰もが周りに自慢できるようなすごいことや、変わったことをやっているわけではありません。では、そんな人はどうすればいいのか。そんな人は面白い一芸をやってみましょう。
その一芸は飲み会で使える一発芸でもいいし、モノマネでも大丈夫です。みんながやるモノマネではなく、みんながやらないような事に注目してやってみると尚いいかと思います。
そんな事、面接でやって大丈夫なのか?と不安になる人もいるかと思いますが、実は私の大学友達はこの質問をされた時に「ディズニーのキャストさんのモノマネ」を行って内定をもらったそうです。
もちろんこの芸だけで内定をもらったわけではありませんが、最後のフィードバックで面接官の人にこんなことを言われたそうです。
「ユーモアがあって一緒に働いてみたいと思った」「芸をやる時と真剣に会社について話す時とでギャップがあり、この人はメリハリがつけられる人だと感じた」
つまり、あなただけの一芸と言われた時に、面接官の人に一緒に働きたいと思わせること、けじめがつけられる人だと思ってもらえれば、それが就活での面接の時、とても有利になるということです。
ふざけたことをやって落とされるんではないか、と心配せずに面接で聞かれたことはしっかりと応え、一芸を見せる時はこういう面白い芸を見せてもいいのではないでしょうか。
面接官に大学時代に努力してきたことを説明する
就活生の中には、一発芸など面接官から笑いを取るのも苦手、だからといって自慢できることもしていない。そういう人だって必ずいると思います。
その場合はまず、あなた大学時代に力を入れてきたことは何か考えて見てください。部活動でもいいですし、サークル活動でも、勉強でも大丈夫です。それら頑張ってきたことを口で話してアピールするのではなく実際に体を使って面接官にアピールしてみてください。
例えば
「大学の部活動でバスケットボールを頑張ってきたなら、私は毎日欠かさずシュート練習を行っていて、自分のシュートフォームをよりキレイなものにするために頑張りました。そのシュートフォームを見て下さい。と言って実際にシュートを打つところをみてもらうなど…
このように、口で語るのではなく実際にやっていたことを行動にして表したら、それはあなたの一芸になると思います。
面接で 一芸を披露する際の注意点
今まで「あなただけの一芸は何ですか」という難しい質問に対しての回答例を述べていきましたが、この回答は会社によってはあまり良い評価を得られない場合もあります。
例えば、銀行などの厳格な会社だとユーモアあるモノマネはあまり良い顔をされないかもしれません。それは、あなたが会社を調べ、説明会の雰囲気などで感じ取って、自分がこの会社には何を披露するべきか考えてみて下さい。
でも、行きたい会社の雰囲気ってとても大事ですから、もともとユーモアある事をするのが好きな人は自然とそういうのを受け入れてくれる会社へと進んで行きますよね。
また、ありのままの自分をそこで表現してそれを受け入れてくれる会社に入るのだって良いと思います。厳格な会社だから硬いことを言わなくては!と思ったりせず、自然な自分を出して行くのが一番良いと思います。
まとめ
このように「あなただけの一芸は何ですか」という質問の裏にはあなたの持っている力や、大学時代に頑張ってきたこと、それを何に活かせるのか見せて下さいというメッセージがあります。
つまり、あなたがこの質問でどれだけ面接官の心を動かせるのか、というのが一番大切なのです。
「この人と一緒に働いたら楽しく仕事が出来そうだ」「この人はメリハリがある人だぞ」「こんなすごい力があるのか、この力はうちの企画で活かせそうだ」など面接官があなたとと一緒に働く想像をさせるように答えてみてください。
その際は無理をせず、自分に合った表現方法で表現してみて下さいね。