就活をする上で圧迫面接というのを聞いたことがありますか?一度は聞いたことがある言葉だと思いますが、深く知らない人もいると思います。

圧迫面接というのは、面接中、それを受ける人に対して、わざと意地悪な質問をしたり、威圧的な態度を取ったり、回答に対して反論をしたりして、これに対する答え方や対応を見る面接のことです。

恐らく大学の推薦入試ではほとんどされないと思います。しかし、社会人となる一歩手前の就職活動ではされる事が多々あるのです。ではこの圧迫面接にはどんな種類のものがあるのか考えてみます。

態度が横暴な圧迫面接は、ある職種でされやすい

まず一つは態度が横暴な圧迫面接があります。それは素っ気ない態度だったり、自分が答えている時に聞いてなさそうな対応だったり、質問の答えを言っている時に「でもそれは違うよね」と否定されているものだったり様々です。

こんな態度をされてしまっては会社のイメージも悪くなり、腹が立ってそれを態度に出してしまいますが、ここで態度に出しては「この人は社会人になっても自分の感情をセーブ出来ない人だ」と思われてしまいます。

でも…こんな態度をする会社では働きたくない!私もそう思っていましたが、終わってみて実はある事に気付いたんです。友達からたくさん圧迫面接の情報を聞いていたのですが、圧倒的に圧迫面接が多いのが「販売職」の職種だったんです。これ、なぜか分かりますか?

販売職はお客様を相手にお仕事をします。大学生の皆さんもアルバイトをしていれば分かると思いますが理不尽な事を言うお客さん、態度が悪いお客さん、必ずいますよね。そんなお客さんが来た時、あなたが腹を立ててキレてしまっては、お店は信用を失う可能性もあります。

そのため、この圧迫面接で態度の悪い面接官でも最後まで笑顔で受け答えが出来るか、というのを見ているんです。それが分かれば、ここは試練の場だからと耐えることが出来ますよね。

 質問責めされるもの

態度が横暴な圧迫面接の他にも冷静に質問責めされる圧迫面接があります。例えばあなたが自分の経験を話している時、「陸上部をやめて途中でサッカー部に入ったみたいだけどそれは何で?」とあまり触れてほしくない所を聞かれます。

そして「友達とのうまく馴染なくて…」と本当の事を答えれば「なぜ馴染めないと感じたの?」など聞かれたくないことをどんどん深掘りしてくるのです。そうなると自分からマイナスな言葉ばかりが出ていってしまいます。

「友達にイジメられて…」「それをどうにかしようとは思わなかった?」など…。正直これをやられると本当に泣きそうになります。集団面接で一度この圧迫面接をされたのですが隣の子が泣き出してしまいました。

その子は恐らく選考は通らなかったでしょうね。社会人になり上の人から責められることは、多くあると思います。その時に泣き出してしまっては仕事になりません。この面接で見ているのは追求された時、しっかり質問に答えられるかです。

泣き出すのも、答えられなくなって沈黙してしまうのもダメ。しっかり面接官の目を見て落ちついて応えるようにしましょう

解答に対して反論するもの

あともう一つある圧迫面接が解答に対して反論するものです。

例えば、志望理由を答えていて、「御社は成長出来る会社だと思った」と言うと「うち以外でもしっかりしている会社なら成長出来ると思うけど」だったり、社会人とは何かと聞かれた時に「責任感が多くなるものだと思います」という答えに対して「本当にそうだと思う?」と聞いて来たり、これをやられると戸惑ってしまう面接のパターンです。

ここで面接官が見ているポイントは先ほども述べたように、解答が止まってしまわないことと、もう一つ。「本当にそうだと思う?」と聞かれた時に自分の意見を変えないこと、です。

社会人は責任感が増えると答えた時、面接官に違うんじゃない?というニュアンスで聞き返されるとどうしても不安になってしまいます。しかし、だからと言って自分が主張していた意見を変えると、この人はすぐに人の意見に流される人だと思われてしまいます。

仕事をする上で他人の意見ばかりを聞いて自分の主張がなくなってしまう人は新しいものを生み出せないので必要ない、という扱いをされてしまうのです。

 圧迫面接には準備が大切

 私の知ってる限りの圧迫面接を全部書いていきましたが、まだまだ他のタイプもたくさんあると思います。様々なタイプの圧迫面接。そんな面接にあたっても動揺しないために次は対策方法を書いていきます。

まず、圧迫面接で一番大切なことは準備をすることです。志望理由など入りたいことに対しては熱を入れて準備をするのですが、意外としないのが自分の欠点や触れて欲しくないところについての準備です。

圧迫面接では聞かれたくない事に対して質問がされますので、「もしここのことを聞かれたらこうやって答えよう」と準備をしておいて下さい。そうすれば動揺したり止まってしまうこともありません。

もう一つは広い心と落ち着いた気持ちを持つことです。面接が嫌な態度をとることがあってもこれは選考の一種だと思って、腹を立てないようにしましょう。

しっかりと人を見極めて選考を行ってくれる会社だと思えば怒りも和らぎます。落ちついた心はどんなに責められても泣かないようにするためです。意地悪な質問をされたって面接官はそこから逃げない人を探しているのです。

まとめ

圧迫面接の説明をしていて、就活するのが怖いなあなんて思ってしまった人もいるかもしれませんね。

しかし、実はこの圧迫面接は気持ちの持ちようによっては捉え方が変わるのです。これは大学の友達の話しなんですが、面接についてどんな事を聞かれた、など情報交換をしていた時、ある事に気が付きました。

友達の話を聞いていると、明らかに圧迫面接をされていたのにも関わらず、その友達、圧迫面接されたことに気付いていないんですね。

「質問責めされたけど、全部応えられたし自分にこんなに興味を持ってくれているんだと思った」と友達は言っていました。このように人によっては圧迫面接を圧迫面接と捉えない人もいるのです。

だからそんなに心配せずに、これから就活をする大学生は出来る限り面接の準備をするようにして下さい。準備さえすれば、心に余裕も出てきますから圧迫面接もきっと怖くなくなりますよ。

(chaaamy)