大学生の就活の際、面接官の人が初めに言うのが「ではまず、自己紹介をして下さい」という言葉です。
この自己紹介は面接を始めるにあたっての大事なワンステップ。このステップがうまくいかないと、この後にされる質問でも、うまく答えられなくなってしまいます。
たかが自己紹介でしょ?大事なのは面接の内容じゃん。そう思う人もいるかもしれませんが、実は自己紹介とは面接のリズムを決める一番大切な回答になってくるのです。
ならどうやって自己紹介したらいいんだろうと疑問に思いますよね。そこで、「自己紹介をして下さい」と言われた時、人よりも頭一つ分、抜き出た回答の方法を紹介したいと思います。
就活の面接はリズムを作ることが大切
「自己紹介をして下さい」という質問はリズムを作るものだと初めに言いました。
実は私にはこんな経験があるのです。面接の際、自己紹介はほとんどの企業で聞かれると言っていたのでネットで調べ、用意していきました。
出身校大学・学部・学科・氏名・主な専門分野・趣味、特技を言って本日はよろしくお願いしますと頭を下げた時、面接官の人に言われたんです。
「キミ、作って来たね~」と。
その場はうまく流すことが出来たのですが確信を突かれた私はその後の面接がボロボロで、用意してきたはずの回答すら言えない状況でした。
これがリズムです。就活の面接は初めのリズムがよくないと、考えてきたことを満足に伝えることも出来なくなってしまうのです。
作ってきた自己紹介だと思われないために
ではどんなことを自己紹介として言えばいいのでしょうか。
大学のセミナーでは恐らく私がさっき言ったような自己紹介の仕方を教わると思います。しかし、私のように話すことが苦手だと、どうしても作って来た言葉を読み上げるような形になってしまいますし、その自己紹介では企業はあなた自身に注目してくれません。
注目もされて、この後の面接のリズムをよくするためにはどうしたらいいのでしょうか。
これは大学の先輩から聞いた話なんですが、その先輩は自己紹介の時に出身校大学、学部、学科、氏名まで言ったら、今日面接会場へ来た時に起こった事を話したそうです。
その起こったことがハトにフンを落とされたことだそうです。「ここへ来る途中、ハトにフンを落とされてしまったのですが運がついたと思って頑張ります」と言ったところ面接官から一斉に笑いが。
緊迫していた空気も和やかになり、その後の面接もうまく行き先輩はその企業から内定を頂けたそうです。
この方法はすごく良いですよね。自分の緊張も解けて周りの雰囲気も和やかに出来ますし、「作って来た言葉」になることはまずありません。
面接の開始時に面白いことを言わないとダメなの?
ここまで書くと面白いことを自己紹介で言わないといけない!という気持ちになってしまうかもしれませんがそうではありません。先ほどの先輩のように来る途中で面白いことがあるなんてめったにないですもんね。
そういう時は相手に質問させるような回答をしましょう。一般に自己紹介はこの先の面接で聞いてほしいことを伝える場だと言われています。
自分がこれからの面接でどんな所に注目してほしいのか、淡々と自分がしてきたことを話すのではなく、わざと面接官が気になるようなことを置きながら話すのがいいです。
例えば、趣味にしても「趣味はブレイクダンスです」などと言って、え?それ何?どんなことやるの?と面接官に聞かせる回答です。趣味なので自分の好きなことを話せるわけですから面接のワンステップにピッタリです。
注意点
ここまで話したところで自己紹介をする時の注意点を話させてもらいます。
実は、自己紹介と自己PRってすごく似ているんですが全く別物であることを知っていますか?
面接ではこの2つの違いが分からない人がたくさんいて、私も集団面接の際「あーあこの人、間違ってるなぁ」なんて思うことがよくあります。
自己紹介は自分の紹介を1~2分程度で話すことで、自己PRは自分のアピール点を3~5分で伝える場所です。
つまり自己紹介をして下さいと言われているのに、「私は~が出来る人間です」と5分間、話続けてしまったら、「ああ、この人は質問の内容を理解する力がない」と判断されてしまいます。
まとめ
ここまで聞いてなんとなく分かりましたか?
たかが自己紹介と思ってしまいがちですが、自己紹介は、リズムを作ったり、周りの空気を和ませたり、この後聞いてほしいことを伝えるなどの大事な役割があります。
自己PRと自己紹介の判断をしっかりして、大学で友達同士練習してみるといいかもしれません。今日会った出来事など、簡単なことでも慣れていけば面接官の前でも自然と話せるようになりますよ。
(chaaamy)