大学生になると資格取得に熱中する人達が出てきますが、ただ単に適当に資格を取得しても意味がありません。どうせ取得するなら持っていて有利になる取得をしておきたいものです。
今回は大学生が取得しておくと有利になる資格はあるのかということついて解説していきます。
もくじ
基本戦略
取得して有利になる資格というのは本当に限られます。それに、どの場面で有利になるのかというのも重要なポイントです。
就職のとき、転職のとき、それとも将来的な需要?有利になる場面も様々です。そのため、一概にこの資格は有利だなんて中々言えないのです。
しかし、基本的な戦略というのはあります。ここでは資格を取得する時の基本戦略について解説していきます。
難易度の比較的高い資格を集中的に取得するべき
世の中には腐るほどたくさんの資格がありますが、多くの資格は持っていても大した意味のない資格です。
なぜかというと、少し勉強すれば取得できるような簡単な資格ばかりだからです。
就職などのキャリアを考えるとき、取得して有利になるのは簡単な資格よりも難易度の高い資格です。簡単な資格を10個持っているより、難しい資格を1個持っているほうがよほど価値があります。
そのため、資格を取得する時は比較的難易度の高い資格を取得することをオススメします。ただし、当然合格率も低く、勉強も難しいのでそれなりの覚悟をもって勉強を始める必要があります。
目的意識を明確にする
取得しても特に使わなければ資格を取得する意味はありません。資格を取得するうえで大切なのは取得することではなく、取得した後なのです。
取得後にその資格をどう活かすのかということを具体的にイメージしておく必要があるのです。これができていない人があまりにも多すぎます。
これができていないとどういうことになるかというと、役に立たない資格ばかりを取得して、ただの資格マニア化してしまうのです。
当然、就職でも有利になったりしませんから、下手すれば就職浪人です。資格を取得するうえで一番大切なのは、取得した後にどう活かすか、なぜその資格を取得するのかという目的意識です。そのことをよく理解しておいてください。
専門性の高い資格を取得する
大学在学中に資格を取得する時は専門性の高い資格を取得するようにしましょう。専門性の高い資格は業務で使える場合が多く、実用面で役立つことが多いからです。
また、専門性の高い資格は難易度が高いことも多いので、就活の時に評価が上がることもあります。専門性の高い資格は実用性もあり、一定の需要も見込めるため持っていると有利になることが多いのです。そのため、無難で誰でも持てそうな資格よりも、専門性の高い資格を取得するようにしましょう。
就活などで有利になる資格一覧
それでは今までの基本戦略を踏まえて持っていると有利になる資格をご紹介します。
証券アナリスト
金融業界を目指す人なら取得して絶対に損はありません。 財務分析の基本からマクロ経済、証券分析についてまで幅広く学べます。1次試験と2次試験があり、2次試験まで合格すれば日本証券アナリスト協会に加入できます。
比較的難易度も高く、証券会社や投資銀行を目指す大学生なら持っていれば感心されること間違いなしです。実務でも役立つ知識をたくさん学べます。
証券外務員
証券外務員は証券会社で外務行為(営業やトレーディング等)を行う際に必須の資格です。これを持っていないと証券会社で働けません。
そのため、証券会社に入社する時には必ず必要になります。証券会社で働きたいという人はあらかじめ1種を取得しておくと就活で熱意をアピールすることにも使えます。 難易度は低く、時間に余裕のある大学生なら1週間もあれば合格できます。
公認会計士
三大資格の1つで医師、弁護士と並んで難易度が高い資格が公認会計士です。
公認会計士に合格するためには1万時間の学習時間を要することもあり、いかにその難易度が高いかが分かると思います。そのため、公認会計士に合格すると就活で有利どころではないアドバンテージがいられます。
厳密には会計士登録をするには実務要件を満たした上3次試験に合格することが必要ですが、2次試験まで合格すれば会計士試験合格者として扱われます。
公認会計士2次試験を合格していて就職できないなんてよほどのアホか運がなかった人です。ただ、公認会計士を取得する人は大抵監査法人などに就職を希望するので、一般企業を受ける人はあまり多くないようです。
大学生時代に2次試験に合格すれば監査法人の就職はほぼ問題なく出来ますが、公認会計士の取得を目指す時は死ぬ気で勉強する必要がある点は要注意です。
行政書士
行政書士も実用性のある取得の代表格です。そのため、将来事務の仕事をしたいという人で行政書士の勉強をしているという大学生もたくさんいます。
行政書士も当然のように難易度が高く、合格率は10%を切っています。公認会計士ほど難易度は高くありませんが、合格するためには死ぬ気で勉強する必要があることは確かです。
ただ、持っていれば多少就職に有利になりますので、役立つ資格であることは間違いありません。
司法書士
これまた難易度が非常に高い資格ですが、持っていれば将来的な独立もできる資格です。
一時期借金の過払い金返還請求がブームになり、多額の報酬を得た司法書士もいます。資格のステータスとしては弁護士には及びませんが、それでも非常に実用的な資格であることは間違いありません。
私の友人も将来的な独立を叶えるために現在司法書士の勉強をしています。ただやはり勉強量も多く、難易度が高い資格であるといえるでしょう。
分野が違いますが、公認会計士と同じく大学時代の時間を全て勉強に費やす覚悟が必要になってきます。
TOIEC900以上
資格といえるかはわかりませんが、TOIECの高スコアも非常に役立ちます。目安としては900点以上です。
理想をいえば950点以上欲しいところですが、TOIEC900あれば十分自慢できるレベルです。就活で有利になることもあります。
TOIECで高いスコアを出せば履歴書に書くべきですが、低いスコアの場合は履歴書に書かないほうがいいでしょう。
たとえばTOIEC600以下の点数を履歴書に書いても、「私は英語ができません」と公言しているようなものでマイナス効果です。
そのため、TOIECのスコアを履歴書に書く時はよくよく気をつけましょう。目安としては700点以上であれば履歴書に書いても問題ないレベルだと思います。
600以下の場合は絶対に書かないほうがいいです。TOIEC以外にも中国語検定やロシア語検定で1級を取得してもいいでしょう。