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大学生になると趣味や実用性を兼ねて資格の勉強を始めるという人も多いです。

大学生は時間がたっぷり取れるので、比較的難易度の高い資格であってもじっくりと勉強に取り組むことができます。

では、大学生から人気のある資格とは一体何でしょうか?今回は大学生から人気のある資格をご紹介していきます。

人気資格ランキング

ここでは早速大学生から人気のある資格を発表していきます。

1位: TOEIC

恐らく最も多くの大学生が持っている資格といえばTOIECです。TOIECは資格というよりもどちらかというと試験の成績といった感じなのですが、それでも一応資格というカデゴリーに分類されています。

最近はグローバル化で英語力も着実に求められてきているため、自分の英語力を証明する1つのツールとしてTOIECは人気があります。学校で強制的に受験させられることも多いですね。

1年生の1学期に集団受験というのがよくあるケースです。TOIECと似た英語試験にTOEFLがありますが、こちらはTOIECほど人気はありません。

TOIECはビジネスや日常会話など実用英語に重点を置いていますが、TOEFLは学術的な用法(論文や専門誌等)に重点を置いているからです。そのため、難易度もTOEFLのほうが高めです。

ちなみに、個人的にTOEIC700点以上あれば十分履歴書に書けるレベルだと思います。

2位:簿記

困った時の簿記、とりあえず簿記とっとけみたいな雰囲気がある資格です。

たしかに、簿記では会計の基本について学ぶので、実社会に出たときに役立つ機会は比較的多いです。ただ、ほとんどの人は「簿記やっててよかった!」というシーンに就職数年は巡り会うことはないでしょう。

それでも簿記の人気は根強く、資格といえば真っ先に簿記を思い浮かべる人も多いようです。しかし、簿記で学ぶ会計の基本は教養としては非常に大切です。ニュースを見たり、世の中の仕組みを理解するうえで簿記で学ぶ会計は色々と役立つことが多いのです。

その他、将来出世をして管理職になることを目指している人は、簿記は取得していたほうが良いでしょう。損益計算書を読めることは管理職として必須のスキルになります。

簿記(日商簿記)は等級制で3級からはじまり1級までありますが、2級まで取得していれば十分です。1級はかなり難易度が高く1,000時間以上の学習時間が必要なのでよほど本気でない限り取得する必要はありません。

3位: MOS

MOSは最近になって人気が出てきた資格です。MOSとはマイクロソフトオフィススペシャリストの略で、要するにWordやExcelがスイスイ使えちゃう人ということです。

MOSはWordにはじまり、ExcelやPowerPointなどマイクロソフトオフィスの基本的な使い方はもちろん、少々難易度の高い使い方までマスターするための資格です。

正直いうとMOSを持っているから就職で有利になるなんてことはありません。そのため別に持っていなくてもなんら問題は無いのですが、オフィスは使用頻度も高いので使いこなせると便利というような資格です。

4位:ファイナンシャルプランナー

簿記に続き金融系の人気資格がファイナンシャルプランナーです。実際金融業界で働く人は多くないのですが、なぜか簿記とファイナンシャルプランナーといった金融系の資格は人気があります。やはりみんなお金には興味があるのでしょうか。

ファイナンシャルプランナーの資格を持っているから何かできるかと言われれば、大学生が特に何かできる訳でもありません。ただ、将来的なお金のやりくりや資産運用について基礎的なことは学べます。

たまにすごい誤解をしている人がいるのですが、ファイナンシャルプランナーを勉強したら投資の知識が学べて投資で儲けられるなんてことはないので注意してください。

5位:宅建

意外に大学生で勉強している人が多いのが宅建です。いや、本当に意味がわからないのですが、なぜか宅建を勉強している人は多いです。

別に不動産業界に就職するわけでもないのですが、なぜか宅建を勉強しています。簿記やファイナンシャルプランナーの不動産業界バージョンでしょうか。

とりあえず宅建とっとけみたいな雰囲気があるようです。ただ、個人的には将来使う予定もない資格を勉強するなんて時間の無駄なのでオススメします。このとりあえずとっとけみたいな雰囲気に流されないようにしてください。

6位:公認会計士

非常に難易度の高い資格で、合格するためには1万時間勉強することも珍しいことではありません。気軽に勉強できる資格でないことは確かです。

ただ、一度公認会計士の資格を取れば就職でも圧倒的有利になります。それほど価値の高い資格なのです。医師、弁護士、公認会計士と言われるほど難易度は高いです。

そのため、とりあえず公認会計士とっとけみたいなノリは一切通用しません。勉強するなら死ぬ気でやる必要がある資格です。私の周りでも大学在学中に2人合格しましたが、2人とも大学を休学して1日16時間は勉強したそうです。

勉強時間は1万時間を超えたと言っていたので、やはり相当難易度が高い資格なのは間違いありません。将来会計士として働きたいと思っている人などは取得する価値はありますが、簿記と同じような感覚で受験することはオススメしません。

注意点

資格を取得するにあたっていくつか注意しておきたい点があります。ここでは資格取得の注意点についてご紹介します。

目的を明確にする

なんとなく資格を取得するという人は本当に多いですが、目的のない取得は全くの無意味です。はっきりいって労力と時間の無駄です。

なぜ自分がその資格を取得するのか、取得した後どうしたいのかはっきりとさせることがとても大切です。

目的意識のない資格の取得ほど無意味なことはありません。特になんとなく簿記やファイナンシャルプランナーを勉強しているという人は注意してください。あなたにその資格は本当に必要ですか?

簡単な資格をたくさん取るより難度の高い資格を1つ取る

よくいるのですが、簡単な資格を取得をたくさん取得して満足感に浸っても意味がありません。

難易度の低い資格をたくさん持っていても何の意味も無いのです。難易度の低い資格をたくさん持っているより、難易度の高い資格を1つ持っているほうがよほど評価されます。

ただなんとなく資格をたくさん取得することほど時間を無駄にすることはないので、自分の将来に関係する難易度の高い資格を集中して取得するようにしてください。

簿記2級レベルの資格をたくさん持っているより、公認会計士を取得しているほうがよほど役立ちます。