こんにちは。今回も就活のお話をしていきたいと思います。

この前も言ったように私は、「就活研究会」でこれから就活を行う3年生を教えています。先日もその研究会に行ってきたのでその時の様子を書いていきたいと思います。

まず、今回の就活講座の内容は面接練習でした。

3年生にとって初めての面接練習で、私達の狙いとしては伝えたいと思っていることをしっかりと口に出して話せるか、という部分見ていたのですが、やはり初めてだと、それをこなすのは難しいですね。

今まで私は、面接を受ける側で自分のこと(面接を受けている人)を客観的に見られたことが無かったのですが、面接官という立場に立ってみて、受けてる自分だけでは気付けない発見をたくさんしましたのでそれについて書いていきます。

笑顔で入ってくるとその人の印象がプラスになる

これが面接を始めて一番最初の発見だったのですが、本当に笑顔の効果ってすごいんだなと思いました。

私も就活講座を受けている側の時は「笑顔が足りない」「もっと笑った方がいいよ」なんて言われていたのですが、みんな緊張しているんだから笑顔なんて出来ないし、それを面接官の人だって分かってくれているから、笑顔にそこまで効果はないだろうと思っていました。

しかし、今回、4人の集団面接の時に一人だけニコっと笑いながら入って来た人がいて、その人の印象はぐっと上がりました。

周りの3人の人はやはり緊張してしまって顔が強張っていたのですが、笑顔になった子だけ雰囲気が柔らかく感じて、「それぞれ好きな人に質問をしていこう」というスタイルでいたので、私はその女の子に興味を持って質問しようと決めました。

話している時も時折、笑顔が見られるので、この子は人付き合いがうまいんだろうなと想像することが出来ます。

何も自分のことを話していなくても笑顔だけで、面接官が想像してプラス評価を付けてくれるのって本当にすごいと思いませんか?

そこで面接でもうまく話せればどんどん評価は上がっていきますし、内容も話も同じくらいの人がいて、どっちを取ろうと考えた時に、面接で笑顔が見られたその子を取りますよね。

その時に考えたんですが、「笑顔」って人のことを安心させるアイテムみたいなものなんじゃないかなと思いました。

私は、敵ではありません。というアピールにもなると思うので、皆さんも緊張してしまうかもしれませんが、とりあえず笑顔を忘れないように、事前に練習をして面接を受けて下さい。

声のトーンを明るくするように練習しよう

集団面接で4人の履歴書を一気に預かり、一人ずつ簡単に読んでから面接をするというスタイルだったのですが、履歴書って意外と人の性格を表すんだなあと思いました。

面接用に提出する履歴書ってある程度型があります。こうするといい、こう書かなくてはいけないと決まられていたりするので履歴書で人の違いなんてつけられないだろうと私は思っていたのですが、全然でした。

ハッキリと紙に人間性が出ていました。文字の書き方や、文章でここまで違う人間性をアピールすることが出来るんだなと感心しました。

面接をした4人の中に一人、学生時代頑張って来たことや、自己PRをとても情熱的な書き方で書いてきた人がいて、この人はどんな人なんだろう。

早く会ってみたいなと思ったのですが、期待していたその人は履歴書では熱意あるように語っているのに、面接する時は普通の人と変わらず、またトーンが少し暗いくらいで話していました。

もっと熱をこめて話してくれると思っていただけに残念で、履歴書では注目していたのに面接はそこまでかなと思ってしまいました。

声のトーンを明るくすれば、もう少し評価が変わっていたかもしれませんね。

これはみんなに言えることなのですが、全体的に声が小さいといいますか、暗い印象だったなと思いました。

緊張しているとだんだんテンションが下がってきてしまうのは分かりますが、面接の練習をする際は声のトーンを明るくするように練習をした方がいいと思います。

プラスで終わる言い方をするように練習しよう

面接をしている中で意地悪な質問が1つ出ました。それは「あなたが今まで成し遂げられなかったことはなんですか?」という質問です。

これ、本当に難しいんですよね。私も1度されたことがありますが、質問に答えるだけではマイナスに終わってしまう質問なんです。

今回初めてということで3年生はみんな質問に答えるだけで終わってしまいました。

例えば「資格を取ろうと思っていたのですが、忙しくなり取ることが出来ませんでした」とか「リーダーをやりたいと思っていたのですが、勇気が出せず立候補できなかった」など、質問にしっかり答えているのに、マイナスイメージになってしまうという、とても難しい質問です。

ではどうすれば、これをプラスの受け答えに変えられるのか。それは、「資格を取ることが出来ませんでした。

しかし、これから勉強して大学卒業するまでには取る予定です」や「リーダーをやれなかったのですが、その時の悔しさを活かして今度ある、○○のプロジェクトではリーダーを務めたいと思っています」など最後をプラスで終わらせる答え方をすればいいんです。

聞かれたことに答えつつ、諦めたものをそのままにしないというアピールをしなければ、会社側は困難にぶつかった時、この人は諦めて逃げ出してしまうなと判断してしまいます。

なので基本的に、自分の回答がプラスのことで終わっているのか、それは意識しながら面接の練習をしてみましょう。

言葉に抑揚をつける

一人の女の子が言葉に抑揚をつけて話していて、話しにとても共感できました。

ここでいう抑揚というのは、悲しいことや苦労したことがあった時は少しトーンを落として残念そうに、元気な話や自分をアピールしたい時は生き生きと話すやり方です。

こうすることで作ってきた文章であっても、作っているように感じないし、その人の話がよく頭に入ってくるようになります。

私はこれが苦手で昔から用意してきた文章を読み上げてるみたいと注意されていたのですが、抑揚をつけて話せば良かったんだなと改めて分かりました。

面接官も面接を受ける人も「人」ですから情っていうものがあります。

それは、話し方によって感動出来るものになったり、辛かったことを伝える武器にもなりますから皆さんも出来るだけ、抑揚をつけて話す練習をしてみるとよいでしょう。

まとめ

今回面接官という立場を務めて、面接官側の人ってこんな風に見えているんだ。ということが分かりました。

笑顔で入ってくることの重要さや、言葉に抑揚をつける大切さなど自分が受けている側では実感できないことばかりでした。

自分が就活している時に1回面接官という立場をやらせてもらえたらまた何か違って来たんじゃないかなと思います。それくらい自分を客観的にみるのは大切ですよね。

これから就活を始める3年生や、まだ始まらないけど就活に対して不安がある1.2年生の皆さんは就活の練習として友達同士で話す練習をしてみるといいと思います。

内容はともかく、面接は練習すればするほど上達しますから、ぜひ話すことにチャレンジしてみて下さいね。

(chaaamy)