就活でのグループディスカッションはみんなで討論を行っていく選考ですが、みんながみんな一緒に頑張ろうという意思を持っているわけではありません。
当然、色んな人がいるわけですから「自分だけが目立って選考を勝ち上がればいい」と考える人もいます。そんな人とは出来るだけ出会いたくないものですが、そもそもこのグループディスカッションは、選考基準が企業によって違うから厄介なんです。
選考基準が違うというのは、レベルの高い討論をして説得力のある発表をしたチーム全員が勝ち上がることもあれば、そのチームの中でみんなをまとめる役割を果たした人、リーダーとなって活躍した人だけが勝ち上がってくる場合もあるということです。
選考基準がどちらか分からないこそ、とりあえず目立って活躍しなくてはいけないという気持ちが高くなります。そうなると、だいだい3回に1回くらいの確率で「自分が絶対に勝ち上がるんだ」と自分のことしか考えない協調性のない人と一緒のグループになってしまいます。
そこで今回は、就活でのグループディスカッションで協調性がない人と同じグループになった時の対処方法について、解説してみたいと思います。
協調性のない人とのグループディスカッションとは?
では協調性のない人とのグループディスカッションとはどんなものなのか、今回は私の経験したことを書いていきます。
まず、協調性のない就活生とディスカッションをすると、人事の人が「始めて下さい」と言った瞬間、とにかく自分だけが話そうとします。
自分がまず話して相手に話をふってくれればいいのですが、協調性のない就活生は自分だけが1人でベラベラと話して時間を使います。たいていのディスカッションは一人1回は話せるようにそれぞれの意見を聞いていくものなのですが、そういう協調性のない人は他人の意見を聞きません。
また、これだけならいいのですが、司会が話してない人に意見を求めて、求められた人が話し出すとそれが自分の意見と違った場合、批判してきます。
「私はそうじゃないと思います」「~なので~になるのではないでしょうか」となんとか自分の意見を押し通そうとします。正直、こういう人がいるとその人の意見で全て進んでしまうか、話が進まなくなってしまいます。
グループディスカッションというのはみんなが意見を出し合って考えるからより良い議論が出来るものですので、一人だけの意見では大した内容の議論は出来ません。
面接官はそういうところを見ているので、その協調性のない人だけ落としてくれればよいのですが、その人の暴走を止められないと、下手をするとグループ全員が落ちてしまいます。
ではそんなことにならないためにはどうしたらいいのか次の章で述べていきます。
グループディスカッションで協調性のない人の対処法
対処と言ったら言葉が悪いかもしれませんが、自分の就活の成否がかかっているので頑張らなくてはいけません。
自分の力ではなく一人、協調性がない人がいてペースを乱された結果、行きたい企業の面接が受けられなかった!なんてことにはなりたくないですよね。なので、もしそういう人に出会ったらこの対処法をしてみることをおすすめします。
まず、あなたが仕切る役(司会)に自然となるようにして下さい。協調性のない人はたくさん話そうとしますが意見をまとめようとしないので、まとめ役には向きません。その時にあなたが司会役をするとうまくまとめる事が出来ます。
まとめ方ですが、協調性のない人が意見を言って話していたら、その意見のいいところだけ取り上げて同調してあげて下さい。
例えば「~が存在するってことは私も知りませんでした。すごくいい意見だと思います」こんな感じです。
協調性のない人はなんとか自分の意見を通したがるので、同調されると嬉しくなります。そしてここで「いい意見ですね」とあなたが会話に入ることで、他の人に話をふることが出来ます。例えば、「~さんのこの意見はいいと思ったんですがAさんはどうですか?」このような感じで発言すると、ずっと話していた協調性のない人から他人に意見を回すことが出来ます。
しかし、他人に回すことが出来るのですが、もっとひどい人は他人が話している時に「それは違うと思う」と口を出してくることです。そういう時は「そういう意見もあると思います、もう少しAさん(協調性がある人)の話を聞いてからでいいですか?」などと言えば協調性のない人は静かになります。
とてもめんどくさい方法ですが一人で意見を言って決めようとしていたら、やんわりと間に入っていいと思ったところだけを取り上げ、後は他の人の意見を聞くように議論を進めて下さい。
神経は使うのですが、こうすれば協調性のない人の意見だけで決まっていくことはありません。
ポイントは協調性のない人の意見にも頷いて聞いてあげること。話すぎないように「他の人の意見も聞いてみたいです」と伝えることです。
私はこれをずっと行ってきたのですがグループの雰囲気が悪くなることなく、議論を終えることが出来ました。
注意点
グループディスカッションで協調性のない人と一緒のグループになってしまった時、絶対にやってはいけないことがあるのでそれも紹介していきます。
それは「ケンカ」です。ケンカなんて選考中にするわけないでしょ、と思うかもしれませんが、雰囲気を悪くするケンカはよくあるんです。大事な選考中、絶対に受かりたいと思っているところに協調性のない人がいて、せっかくまとまってきた意見を「でもやっぱり違うと思う」などと言って壊されたりするんです。
正直こんなことを言われてしまったらイライラして「せっかくまとめたんだから」などと文句が出てしまいますが、そこでそんな言葉を言ってしまうと場の雰囲気が悪くなります。
たいていこういう雰囲気は面接官の人は見ていて気づきますから、「ああ、この人とこの人雰囲気悪いな、色んな人と仲良く出来る人材ではないらしい」と思われてしまって選考で落とされます。
なのでここはぐっと我慢して「では皆さんの意見も聞いてみましょうか」と周りに話をふります。だいたいまとまっていた意見を変える人なんて協調性のない人だけなので、ここではみんなあなたの味方をしてくれますから安心して下さい。
まとめ
グループディスカッションは楽しんだもの勝ち、という言葉をよく耳にします。実際にそれはその通りで楽しかったなと思うグループディスカッションはたいてい受かっているものです。
なので協調性がない人が来たとしても雰囲気を壊さず、「みんなで話し合っていこう」という姿勢を大事にして下さい。そうすれば必ずあなたの努力は報われます。細かいところは面接官が見ていないだろうと思っても意外と見ているのでこの人は出来る人だと思われたらこっちのものですよね。
またこの記事を読んでくれた方は「協調性のないタイプ」にならないように気を付けて下さいね。選考がかかっていると目立たなくては!と思ってしまいがちですが、仕事をする上で一緒に働きたいと思うのは「誰かが困っている時に助けてあげられる人」「チームワークがある人」「楽しく仕事が出来る人」なんじゃないかと思います。
仕事は一人でするわけじゃないですから、あなたも一緒に働きたい人材になれるよう意識してグループディスカッションを行ってみて下さいね。
(chaaamy)