卒業する際、約8割の人が書くと言われている卒業論文。あなたはまだまだ先の話だと思っていませんか?
実は私もまだ先のことだし、後で考えようと先延ばしにしていました。4年生になってから考えれば間に合うだろうと。
しかし、4年生になるとまずやってくるのが「就職活動」です。当然ながら就活をしている時は忙しすぎて卒業論文のことを考えている余裕はありません。
就活が終わり、卒業論文をいざ書こうとすると、もう提出締め切りは4か月後。残り少ないこの状況で卒業論文の書き方を調べることから始めるともう、間に合いません。
なので、今時間がある時期に卒業論文の基本的な書き方については頭に入れておくようにしましょう。
卒論の基本にあたる構成
まず、卒業論文を作る上での構成について簡単に紹介したいと思います。
表題の決定
卒業論文をやることに決めたら、初めに行うのは「表題の決定」です。
何を目的に研究を行っていき、どんなことを知りたいのか、ここのタイトル次第で自分の卒論がうまく行くのか、書きやすいものであるのか決まってきますので、慎重に決めましょう。
これは、今卒論を書いている私なりの意見なんですが、表題はあまり限定せずに広い範囲で研究出来るタイトルの方がいいと思います。
実際に私はあるお菓子メーカーのお菓子のマーケティングについて書いているのですが
そのお菓子を限定してしまうと、どうしても情報が限定されてきてしまいます。
卒論で情報が少ないのは致命的で、私は今、情報量の少なさに苦労しています。
なので、その「お菓子」に限定せず、そのお菓子を作っている「会社」など、もう少し範囲を広げたタイトルの方が良いと思います。
後は、本で調べられることが多い表題の方が断然いいです。
卒論の情報を得る時に使うものとして「本」「新聞記事」「インターネット」などがあげられますが、
信頼度に順位を付けると本>新聞記事>インターネット、という順番になります。
もちろん新聞記事とインターネットの間にはかなりの差があります。
それほどまでにインターネットは信用性の低いものなので、本に載っていなくてもインターネットに載っているからいいだろうと思わないようにして下さい。
目次の制作
次に行うのが目次の制作です。
目次は大体4章構成にして1章あたり2~4節くらいを作りましょう。
ここでの決め方が卒論をスムーズに進めるのに大事になってきます。
また、決めると大体、書きたいことが頭に浮かんでくるので早めに制作した方がいいと思います。
もちろん、最初に決めた目次を作り始めてから代えることも可能ですから、出来るだけ初めに目指す先を作っておきましょう。
次に行うのは、説明書で言う「はじめに」の部分の作成です。
どのような目的で論文を書くのか、どのような方法で調査を行うのか、最終的にどこ終着点を持っていくかなどをこの部分にざっくり書いていきます。
本文
次から、本文に入っていきます。
本文は目次でも言ったように4章構成です。おおまかに1章ずつの構成を話すと1章は「問題提起」2章は「事実、現地調査」3章は「考察」4章は「結果、まとめ」という構成です。
1章の問題提起ではどのようなことを研究するのかにあたる、初めの部分を書いていきましょう。
2章では、調べて分かった事実を書いていきます。
その際に自分が実際に行ってみて調べる、現地調査を行いましょう。
現地調査をする際は「場所」「調査日時」「調査内容」「調査対象者の名前」など詳しく書きます。
自分で足を運び得てきた情報というのは最も信用性が高いと言われていますので、ぜひ現地調査はやって下さいね。
3章の考察部分では2章の中で述べてきた事実を考察して、最後の結論に繋げていきます。
ここでの考えが最後に結びつくように書くので最も大切なところです。
そして4章のまとめでは一番初めに出した題材の問題提起を必ず解決した文章を作ります。
例えば卒論のタイトルが「~であるのか?」であれば結論は「~である。又は~でない」で終わります。
結果を必要としないタイトルである場合は、4章で「まとめ」とし、調べてきた結果を完結に書きましょう。
この最後の部分で解決に導けなかったり、話がまとまっていなかったりすると卒業論文を書いた意味がなくなってしまうのでしっかりと解決させましょう。
そして、最後に「終章」と題して4章でまとめた文章を簡潔に書きます。
これで本論文の完成です。完成した後は論文を書くときに参考にした資料を必ず書くようにしましょう。
これを参考文献といいます。この文献を書かないと「盗作した」「資料を使わない、信用性なしの論文だ」ということになってしまいますので必ず書きましょうね。
やってはいけないこと
最後に卒業論文では絶対にやってはいけないルールがありますので、それも覚えておきましょう。
やってはいけないことの代表は「コピー&ペースト」です。
大学のレポートなどでも言われているかと思いますが、インターネットなどの情報から他人が書いたものを、無断で引用し、そのまま論文に使ってしまうことは禁止されています。
たくさんの書くのに大変でついついやりたくなってしまうかもしれませんが、そういうことは、論文をチェックする先生が専用のツールを持っているとバレてしまいますから、やらないようにして下さいね。
ただし、その情報を引用すること自体は禁止されていません。
この部分の文章を抜きだしてそのまま使いたいと思った場合は、必ず参考文献に記入し、引用した部分のすぐ側に(注)をつけてどこから持ってきた文章なのか出典を明記しましょう。
ルールに従ってどこの部分を引用したのかはっきり分かるようであれば、そのまま文章を使っても大丈夫です。
また卒業論文にはそれぞれの学校で決められた規定のルールというものがありますが、それに従わずに、書くこともルール違反です。
文字数や、ページ数などはその学校によって異なりますから他大学の友達が言っていたからといってその言葉に基づいて制作していると後で大変になります。
まとめ
これらのことだけを頭に入れておけば、いざ卒業論文を書き始めようとした時にスムーズに取り掛かることが出来ます。
卒業論文って書くのに時間がかかることが分かっているのに、3年生のうちから考えるのは早いし、4年生になってからでいいやと後回しにしてしまうんですよね。
しかし、就活の時期が今年からズレたこともありますが、本当に時間がないです。
就活が終わり一息つけると思ったら卒業論文で、始めてみると「え、あと提出まで2か月?」とかなり私も焦っています。
なので皆さんには早めはやめの行動をおススメします。
目次やタイトルなどは自分の中で決めていくと、情報も何気ない日常の中で得ることが出来たりしますから、後回しにせず今からやろう!という気持ちで頑張って下さい。
(chaaamy)