就活中、大学の友達とよく話をするのが「この会社ブラックだと思う?」というブラック企業であるかの確認です。
なぜこんな会話をよくするかと言うと、そういうブラック企業に入ってしまったらどうしようという不安があるからです。でも、実際に危ない企業って滅多に遭遇しないでしょ?そう思っているあなたはもしかしたら危ないかも!
実は意外と周りに「危ないブラック企業の選考を受けてしまった!」という人がいるんですね。実際に私もブラック企業を一社受けてしまいました。
今回は、私や友人のブラック企業をうけてしまった時の経験と、そんな経験から分かったブラック企業の見分け方の話をします。
もくじ
【私の経験談】引き込んで色んなことをやらせようとするブラック企業
私の受けたそのブラック企業は小さい企業だったんですが、選考方法が変わっていて初めから社長と1対1で話す式だったんです。
そして実際に行って話していると社長は「君を入れたい、君の様な大学生がうちにふさわしい」とすごく持ち上げて来ました。興味もあったので選考を受けることにすると、課題量がものすごく多く、しかも就活塾というものに参加するのも必須でした。
正直、学校があってその時間は無理であるのに「これも選考の過程だから」と言って大学の授業を休んで参加させられました。課題もやって提出したのですが「よくない」の一言で何がダメだったのか教えてくれず、もう一度やらされます。
しかも就活塾の中で「もしうちに入れたら、4月から即戦力でバリバリ働かせるんだ」と言っていて恐ろしくなりました。そんな話一切聞いていないし、4月から即戦力だなんてそんな考えをする会社はあり得ません。
怖くなって大学の先生に相談したら、「どうしても入りたいなら頑張った方がいいかもしれないが、非常にめんどくさい会社なので後で何を言われるか分からない」と言われました。
私は悩んだあげく社長から来ていたメールを3日くらい止めて返事をすることにしました。そしたら返ってきたメールが「返事が遅すぎる!失礼だと思わないのか!」という怒りのメールでした。
今思えば本当に真っ黒なブラック企業だったなと思います。何度も会社に通って時間を使っていたのですが、すごく勿体なかったですね。
【友人の体験談】内定を出してから働かせるブラックな会社
次は友達の体験談なのですが、これは私のパターンとは違い内定まではスラスラと選考が進んですんなり内定をとれました。
しかし、ここは内定を出してからがヒドイ会社でした。そこが第一志望だったその友達は「ここの会社に決めました」と会社に伝えて、とても歓迎されたらしいのですが、内定受諾から入社まで会社で働くように言われました。
雰囲気を見てみたいと思っていた友達はそれを承諾し実際に働き始めたのですが、働いてみるとやらされるのは朝から晩まで雑用。トイレ掃除、コピー、お茶入れなどだったそうです。
そこはまだ新人だからと我慢出来たらしいのですが、ある時から急に「営業を取ってこい」と言われたらしいです。営業の取り方なんて学生に分かるはずないのに「とり方は自分で考えれば出来る」と言われて誰も教えてくれませんでした。
その友達は一人で営業にいき、営業を取って来ましたが「この会社は危ないブラック企業だ」と気付き内定を辞退しました。本当に怖いですよね。こんなブラック企業に入ってしまったら本当にどうなるか分かりません。
ブラック企業か確認する方法はある
私の身近で起きたことはこの2つですが、就活中仲良くなった子の話を聞くとまだまだ危ない企業がたくさんあります。
そんなブラック企業と出会ってしまうのは皆さんも怖いですよね。私も今だったら見極めることが出来るのに、なかなか選考中だと「入りたい」という気持ちが先行してしまい周りが見えなくなってしまいます。
皆さんがそうなってしまわない前に私が感じたブラック企業の見極め方を解説します。
社長と直接やりとりをする会社は危ない
まず、一つ危ないと思うのは「社長と直接やりとりをする会社は危ない」です。
私の受けた会社が、社長と直接あって、選考のやりとりも社長と行わなければいけなかったのですが、今思うと選考は人事がやるのが普通であり、忙しいはずの社長がこうやって一人一人とやり取りをしているって少しおかしいですよね。
もちろん、選考中の一人一人を自分の目で見たいんだ!という意欲のある社長もいますが、初めは人事、次にそこで働いている人が一緒に働きたいと思うか、という順序を踏むのが一般的です。
4月に即戦力になることを期待している会社はブラックの可能性あり
2つめに怪しい会社の特徴は「新卒に4月から即戦力になるように求める会社」です。
企業には新人を教育する制度というのが必ずあります。それは入社してから半年の場合もありますし1年かけてしてくれる企業もあります。
それにもかかわらず、入社前に働かせて4月には即戦力にするだなんて新人のサポートシステムがしっかりしていない証拠です。
しかも就活のスタートが現在3月からになりました。それは、大学生はしっかりと勉強が出来る体制を整えるためです。
大学を卒業しない限り学生は勉強をすることが大前提となっているので、在学中から社会人と同じように働かせる企業は危ない企業です。
転職会議の口コミ情報をチェックして評価が2.5点以下の会社は怪しい
3つ目は、転職会議という社会人向けの転職情報サイトを確認して、評価ポイントが2.5点以下の会社は怪しいと思ったほうが良いです。
転職会議には、実際にその会社に勤務していた社員の生の声が書かれているので、就活の面接時に社員に聞けないこともしっかり書かれています。
一部サービスが有料ですが、無料の範囲の情報でも十分にブラック企業判定に役立ちます。
家族や友人、先生などに相談することが一番大切
最後にあなたに気を付けてほしいのですが、少し怪しいと思ったら親や友人、大学の先生などの周囲に相談するようにして下さい。
先ほども言ったように選考中は自分じゃ分からないほどのめり込んでしまいます。「内定をもらいたい」という一心でおかしい事をやらされてもこれがここのやり方なんだと思ってしまいます。
なので怪しい企業があったら周りの人に相談して意見をもらうようにして下さい。私も大学の先生に相談したお陰で、危ない会社に入らずに済みました。
まとめ
就活はとにかく情報戦なので、色んな人と情報交換をすることが大切です。自分のモヤモヤもなくなりますし、情報の整理にもなります。
もちろん世の中にはブラック企業だけでなく、良い企業がたくさんありますから、怖がらず自分らしく就活をしてみて下さい。
(chaaamy)